兄が結婚するとき、自分は結婚式は挙げないからとはっきりと言っていました。相手の方も別にそれでいいと言っていたようです。まだ二人とも20代でしたし、社内結婚だったため、会社の付き合い上は式は絶対にするものだと私は思っていました。女性なら憧れるウエディングドレスだって着なくていいのかなと思っていましたが、以前からあまり結婚式自体に固執はなかったようでした。それでも、両家の親のことも考えないのかなと、あっさりした決断に驚いたのを覚えています。ですが、結婚式は挙げないと断言してから2ヶ月後のことでした。
いきなり、やっぱり式を挙げようと思うと言い出したので驚きました。しかもかなり急な日程でした。理由を聞いてみると、ちょっと笑えました。相手側の親族に結婚式場で働いている方がおられ、その式場のキャンセルが突然出たとの話でした。式場ではよくある話のようですが、急にはなかなかその穴に埋まる予定は入りにくいのだそうです。だって、キャンセルの出た後は縁起悪いです。
そこで、せっかくだからと兄夫婦に話を持ちかけられたそうです。キャンセル後ですし、親族ということもプラスされ、結婚式と披露宴はかなりの割引料金を提示され、式を挙げることにしたようでした。急遽な招待にもかかわらず、やはり社内結婚ということで、会社関係の方々が数多く出席してくださっていました。あんなにウエディングドレスには憧れはないといっていた彼女も当日はゴージャスなドレスにお色直しまでして、とても嬉しそうでした。やっぱり、着たかったんだなって思いました。